第174回  化学・生活産業資材事業部 農業資材部門 令和の米騒動のその後

昨年、スーパーから米が消えるというニュースはまだ記憶に新しいと思います。
近年の異常気象(最近では異常が通常になりつつありますが)猛暑による米の収穫量や品質の低下などの影響もあり、供給量が需要に追い付かず米不足となり、米の価格の高騰や、米が買いたいのに無いという問題が起こりました。

私自身も現在は米を購入する立場となっており、近年の米の価格の上がり方は異常であると実感します。
数年ほど前までは小面積ながら稲を栽培しており、家で食べる米については、購入したことがありませんでした。しかし、以前までと違い農家が販売する米の価格では、作ってもコストの方が高く赤字となり、やむなく稲を栽培するのを断念して米を生産する立場から消費する側へと変わりました。もちろん生産者としては、価格が高い方がいいのですが、適正価格でないと流通段階で売れません。また買い控え等の問題が起きるので、農家として価格が高いのを良しとは思っていないと思います。
こうした価格の急激な変動を抑えるため、米の生産調整は、米の価格安定と安定供給のために国が行ってきました。

突発的な気象条件による米の不作は避けられないと思いますが、一方で、最近では今の時点で2025年度産の米が売れ残って困っているというニュースも耳にします。

あの時、売る米が無くて、備蓄米放出や、輸入米の利用と言う事態は何だったのだろうか。
主食である米の管理をもっと真剣に考えなければならないのではないか。
米が無くても、パンや麺類、もしかすると栄養補給食品で補うということもあるかもしれませんが、稲作はただ米の生産というだけでなく、環境的にも水田は水をためる貯水池の役割も大きいと思います。

昔から日本において米は重要な作物であり、江戸時代では各地の大名の力の目安として米の石高が使われていました。阿波国では約20数万~30万石(現在の重さに換算するとおよそ3万~4万5千トンの米に相当)というところでしょうか。
現代では技術革新により、米の生産量は増加してきております。米の品種改良もそうですが、生産に関わる肥料や、農薬、BS資材(農作物や、その周りの土壌が元々持つ機能を補助する資材)等の利用を推進し、増産に寄与できていると思っております。

またドローンを利用とした省力化技術の提案をしており、安全で安定的な米の生産に今後も携わっていきたいと思います。

※本文の内容については私見によるものです。

化学・生活産業資材事業部
細川